長坂牧場チーズ工房では、牛、人、環境にやさしい酪農を目指しています。
酪農を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。
規模拡大による効率重視の経営が増え、牛がのんびり放牧地の草を食む景色も減ってきている昨今、長坂牧場は地域牧草資源を最大限に活かした放牧主体の経営を構築しています。

乳量増産のため輸入穀物依存に偏りつつある中、給与量の削減に取り組み、牛に無理をかけず、放牧による健康な牛づくりや重労働といわれる酪農の仕事の省力化を図り収益の向上に努めています。

そして環境への配慮として、牧草地への堆肥適正処理、搾乳作業で排出される排水に対しての浄化施設の施工、日本初となる地熱交換システムによる牛舎内の暖房費節約にも努めるなど、環境にやさしい循環型酪農に取り組んできました。

当工房ではチーズを作る際に使用する生乳にこだわっています。
一般的には搾乳した生乳を保存するタンクが設置されている場所と実際に製造する場所が離れているため、搾乳後に1～3回程度生乳の移動が必要になりますが、当工房では搾乳した際、チーズ製造に使用するタンクへ流し込んでいるため、たんぱく質をはじめとした生乳の成分を壊さずにチーズ作りに使用しています。
そのため、搾りたて風味を保ったまま、より濃厚なチーズを作ることができます。

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